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ISISの少年兵が見た「地獄」 生還後も心の傷は消えず CNN EXCLUSIVE

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インタビューの間、祖父母に寄り添うヌーリ君と弟のサマン君

インタビューの間、祖父母に寄り添うヌーリ君と弟のサマン君

隊員は即座に判断を下す必要がある。「近付いてくる子どもは逃げてきたのか、それとも我々を殺すために送り出されたのか。その場合、こちら側へ入れたら仲間が殺される。やるかやられるか、非常に厳しい決断だ」――しかも、ISISが戦闘に出す子どもの数は最近、ますます増える傾向にある。

もう1人の少年、ヌーリ君は11歳。家族とともに拉致され、イラク北部タルアファルにあるISISの拠点へ連れて行かれた。少年訓練に加われと言われて拒否したら、脚の骨を3カ所も折られた。

けがが治っても歩行が不自由なままだったために「使えない」と判断され、祖母が迎えに来た。5歳の弟、サマン君も一緒に帰されたが、両親と末の弟は今も拘束されたままだ。

ISISの下で殴られ続けた経験は、ヌーリ君の心に大きな傷を残した。夜中に叫んで目を覚まし、けいれん発作を起こす。祖父母にインタビューするCNN取材班に「ぼくを殴るの?」と順に聞いて回る。短い文の合間に深く息をしながら、小声で途切れ途切れに話す。

祖母の話によると、ヌーリ君は外出することもない。ずっと祖母のそばを離れず、テントにこもっているという。

テントの屋根に雨の当たる音が聞こえると、サマン君はおびえて祖父のひざにはい上がった。

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