難民キャンプの設立にかかわったヤジディ教徒の活動家、ハリド・ネルモ・ゼドさんは、こうした子どもたちには心理的な支援が必要だと話す。
「12歳や10歳、8歳の子どもが母親から引き離され、軍事訓練キャンプで武器を持たされる。イスラム教への改宗を強いられ、生まれてからずっと信じていたことは背教だ、お前の両親は汚れた不信心者だと宣告されるのです。想像できますか」と、ゼドさんは問い掛ける。
中にはISISという言葉を聞いただけでけいれんを起こしてしまう子どもさえいるという。ゼドさんは「この子たちを助けられるだけの諸条件がここには整っていない。国際社会に手を貸してもらう必要がある。私たちの力だけでは不可能だ」と話している。