台湾総統選の投票実施、野党の女性主席が優勢
香港(CNN) 4年ぶりとなる台湾の総統選の投票が16日午前から始まった。世論調査によると、独立志向が強いとされる最大野党・民進党の蔡英文(ツァイインウェン)主席(59)が初の女性総統になる可能性が強い。
同主席が当選すれば、8年ぶりの政権交代となる。総統選には、中台融和路線を進めてきた与党・国民党の朱立倫(チューリールン)主席や親民党の宋楚瑜(ソンチューユイ)主席も立候補している。
蔡主席は現実主義者と言われ、当選した場合、国民党の現政権が進める対中国政策の大部分は継続するとの見方がある。
総統選と同時に、立法院(国会に相当、定数113議席)選の投票も実施されている。同選挙も民進党や野党に加わる他の小政党の優勢が指摘されている。国民党が初めて立法院で過半数を失う可能性もある。
台湾では1996年に初の民選総統が誕生。これ以前の40年間以上は戒厳令が敷かれる国民党の1党支配が続いていた。