15歳少年が自分で手を切断、神を冒涜と誤解 パキスタン
パキスタン・イスラマバード(CNN) パキスタンで15歳の少年がイスラム聖職者の言葉を聞き間違えて神を冒涜(ぼうとく)したと非難され、自分の手を切り落とす事件があった。地元警察がCNNに明らかにした。
警察によると、パンジャブ州に住むモハマド・アンワル君(15)は13日の礼拝の中で聖職者の言葉を聞き間違え、「預言者ムハンマドを愛していない者は手を挙げなさい」という問いに対し、間違って手を挙げてしまった。
聖職者はアンワル君が神を冒涜したとして非難。帰宅したアンワル君は、自分で自分の手首から先を切断し、皿に載せて聖職者に見せたという。
事情を知った警察は、聖職者が暴力をそそのかしたとしてヘイトスピーチの疑いで逮捕した。パキスタンはテロ対策行動計画に基づき、ヘイトスピーチを禁止している。
一方、アンワル君は地元の人たちの間で称賛の的になり、父親も息子の行動を誇りにしているという。