男性の世界最高齢、小出保太郎さん死去 112歳
(CNN) 世界最高齢の男性としてギネス世界記録に認定されていた名古屋市の小出保太郎(こいで・やすたろう)さんが、19日早朝に死去した。112歳だった。
小出さんは1903年3月生まれ。米国ではこの数カ月後、ライト兄弟が世界で初めて飛行機に乗って空を飛んだ。
小出さんがギネスの認定を受けたのは5カ月前だった。ギネスワールドレコーズ日本代表の小川エリカ氏はインターネットの公式ページで、昨年夏に小出さんと対面した時のことを「あたたかいご家族に囲まれながら、幸せそうにご自身の生活のことを語られていた」と振り返り、「お会いできたことを大変光栄に思います。その際に与えてくださった勇気に感謝しています」とつづっている。
小出さんは福井県敦賀市で生まれ、現役時代は洋服の仕立て職人として活躍した。5年前から長女のいる名古屋に住み、自宅からデイケア施設に通う日々を送っていた。
ギネスワールドレコードは、最高齢記録を引き継ぐ男性が確認され次第、発表する方針だ。
ギネスによると、女性では現在、米ニューヨークのスザンナ・マシャット・ジョーンズさん(116)が1899年7月生まれで世界最高齢。ギネスが認定する1800年代生まれの存命者は世界でジョーンズさんともう1人、同年11月生まれのイタリア人女性だけだ。
史上最高齢のギネス記録を樹立したのはフランス人女性のジャンヌ・カルマンさんで、1997年に122歳164日で亡くなった。