失踪の香港の書店主、中国本土で確認 当局が面会要請
香港(CNN) 中国の体制に批判的な本を扱う香港の書店関係者5人が相次いで行方不明になった問題で、香港警察は18日深夜、中国・広東省当局が書店主の李波氏の居場所を確認したため、本人との面会を要請したと発表した。
発表によると、警察には広東省の公安当局から、李氏が中国本土にいることを示す書簡が届いた。
李氏は12月30日、自社の倉庫付近で目撃されたのを最後に行方が分からなくなった。書店の親会社である出版社からも、李氏と取引のあった桂敏海氏が昨年10月にタイで失踪するなど、4人が行方不明になっている。
香港の民主派議員らは、中国の公安当局が5人の身柄を拘束したと非難してきた。
桂氏は17日、中国中央テレビに出演し、2003年のひき逃げ事件に関与したと涙ながらに「告白」した。中国出身の桂氏は、父が亡くなったとの知らせを受けて高齢の母のために中国本土へ行き、自身の意思で出頭したと説明した。