モロッコでベルギー人の男逮捕 パリ同時テロ実行犯と接触か
(CNN) モロッコ当局は18日、昨年11月に起きたパリ同時テロとの関連で、ベルギー国籍の26歳の男を逮捕したと発表した。
フランス、モロッコ両国当局者によると男はモロッコ系ベルギー人のジェレル・アッタル容疑者。以前からテロとのかかわりが強いとされてきたベルギー・ブリュッセル郊外のモレンベーク地区出身で、パリ同時テロの実行犯らとも顔なじみだったという。
モロッコ司法当局の報道官はアッタル容疑者について、首都ラバト近くの都市、サレで拘束したと述べた。同容疑者の家族は捜査対象となっていない。
フランスの当局者によれば、アッタル容疑者は2013年、パリ同時テロ後の警察との銃撃戦で自爆した男とともにシリアへ渡航したとみられる。またベルギーのCNN系列局RTLは、モロッコ当局の話として、アッタル容疑者がシリア滞在中にパリ同時テロの首謀者とされるアブデルアミド・アバウド容疑者と接触していたと報じた。
RTLによるとアッタル容疑者に対しては昨年、ベルギーの裁判所が被告不在のまま、テロリストを勧誘した罪で禁錮5年の刑を言い渡していた。
一方、パリ同時テロの実行犯の1人とされるベルギー生まれのフランス人、サラ・アブデスラム容疑者(26)については、警察が行方を追っているものの依然として逮捕のめどが立っていない。