武装集団が大学襲撃、学生20人死亡 パキスタン北西部
構内には教授陣や事務職員、学生がいたとみられる。同国メディアは大学副総長からの話として、負傷者5人が運び出されたが、このほかの学生3000人と訪問者600人にけがはないと伝えていた。
シャリフ首相は訪問先のチューリヒからの声明で、「大学へのテロ攻撃」で犠牲者が出たことに「深い悲しみ」を表明。「卑劣な攻撃」を非難し、「罪のない学生や市民を殺す者に信仰や宗教はない」と述べた。そのうえで、テロの脅威を国内から一掃する決意を改めて強調した。
バシャ・カーン大学は2012年、アフガニスタン国境付近に設立された。校名は1920年代にパシュトゥン人の独立運動を率いた指導者の別名にちなんで付けられた。20日は同指導者の28回目の命日に当たる。
現場から40キロ足らずの軍系列学校では14年12月、反政府武装勢力「パキスタン・タリバーン運動(TTP)」による襲撃事件があり、子どもたち132人を含む145人が死亡した。