中国、係争海域にまた石油掘削装置 ベトナム反発 南シナ海
ベトナムと中国は南シナ海のスプラトリー(南沙)諸島に加え、パラセル(西沙)諸島近くの海域でも領有権論争を続けている。中国は2014年、この海域で掘削試験に着手したがベトナム国内での抗議行動が激化し、居住する中国国民数千人の国外避難も強いられていた。
原油やガス資源が豊富とされる南シナ海の主権論争にはベトナムと中国の他、マレーシアやフィリピンなどの沿岸国も絡んでいる。領有権論争は、中国が過去2年の間、一部の環礁を人工島に造成し、滑走路、港湾や灯台などを建設する突出した動きを見せたことで新たに高まっている。中国はスプラトリー諸島に築いた人工島で航空機の試験運用にも踏み込んでおり、ベトナムは今月初めに抗議していた。