「和平協議には本気だ」語るヒジャブ氏だが、参加する前に昨年12月の国連安保理決議の人道条項の履行を確認する必要があると主張する。この条項では、すべての関係勢力が「人道支援機関に対して迅速に、安全に、制約を受けずに(現地に)アクセスすることを即時に認め」、食糧や医薬品といった必需品の配送も認めることを規定。また、捕虜の解放や民間人への攻撃の即時停止も定めている。
ヒジャブ氏は「(参加の)前提条件はないが、我々はただ関係者全員が約束に従うことを求めているだけだ」と語り、潘基文(パンギムン)国連事務総長に書簡で最新の履行状況について尋ねたと述べた。
デミストゥラ特使の広報官は27日夜、ヒジャブ氏の要請に対して、「履行状況を確認する最も効率的な方法はジュネーブに来て、国連を通して全関係者と履行状況について話し合うことだ」と回答したと述べた。
その後ヒジャブ氏の関係者は、ヤン・エリアソン国連副事務総長から会議に参加するようにとの連絡があり、参加の意向を伝えるとともに、反政府勢力側が満足できるような働きかけを要請したことを明らかにした。国連の広報官も参加の要請を行ったことを認めた。