(CNN) スイス・ジュネーブで始まるシリア和平協議を翌日に控え、反政府勢力側の代表、リヤド・ヒジャブ氏は28日、CNNのインタビューに答え、アサド政権に政治的解決の意思はないと述べた。
「私はアサドという人物をよく知っている。離反する前は、彼の下で首相を務めたこともあり、彼の野蛮さはよく分かっている」と、ヒジャブ氏は語った。同氏はサウジアラビア首都リヤドから番組に参加。サウジは同氏の勢力を支援している。
ヒジャブ氏は2012年の2カ月間、アサド政権の首相を務めていた。
「彼は軍事的解決しか信じていないし、政治的プロセスも望んでいない。ロシアも同じだ。どちらも軍事的解決しか望んでいない。だからこうした和平交渉に参加し、失敗に持ち込もうとする」
国連の仲介により25日に始まるはずだった和平協議は29日まで延期された。国連のデミストゥラ・シリア担当特使によると、誰が反政府勢力側の代表かを巡り関係者が合意に至らなかった。
ヒジャブ氏のグループが協議に参加するのかは不明。協議では、アサド政権と反政府勢力は直接交渉せず、デミストゥラ特使が双方と面会して話を進める予定だ。