シリア和平協議開始 反体制派も参加表明
HNCは先に、アサド政権が拠点包囲を解除し民間人への攻撃をやめない限り、和平協議への参加を見送ると示唆していた。HNCのリヤド・ヒジャブ代表はこうした点について、国連の返答を待っている状況だと説明。包囲解除などの原則について交渉の余地はなく、議論や妥協は不可能だとデミストゥラ特使に伝えたという。
デミストゥラ特使は、反体制派支配地域の包囲解除などの要求にアサド政権が応じるか否かに関わらず協議に参加するよう、反体制派に呼びかけていた。
協議では、アサド政権側と反政府勢力は直接交渉せず、デミストゥラ特使が双方と面会して話を進める予定だ。
米国のケリー国務長官は声明で、HNCの参加決定を称賛。「米国はさらに、今回の交渉に関わる双方が誠意を見せて協議に臨み、今後数日で目に見える早期の成果を上げることを期待する」と述べた。