投資詐欺で21人逮捕、被害総額9000億円以上 中国
香港(CNNMoney) 中国当局は2月1日、大規模な投資詐欺に関与した疑いで21人を逮捕したと発表した。
同日付の国営新華社通信によると、インターネット上で1年半前から提供された「e租宝」という金融サービスで、投資家約90万人が総額500億元(約9200億円)をだまし取られたとみられる。
e租宝で最大15%の高利回りを約束し、企業への融資と偽って資金を集めたとして、鈺城(ユイチョン)集団という企業グループの経営者ら21人が逮捕された。
当局は昨年末から同グループの捜査を続けていた。この過程で、地下6メートルの深さに埋められた袋から1200冊の帳簿が見つかっていた。
中国では、株式相場の動揺や不動産市場の低迷で個人投資家の資金が行き場を失うなか、高利回りをうたった架空の投資話などが横行して大きな問題となっている。