パキスタンのムシャラフ元大統領が入院 心臓疾患でICUに
イスラマバード(CNN) パキスタンのムシャラフ元大統領が11日、体調を崩して入院した。元大統領の広報担当者がCNNに明らかにした。
元大統領は呼吸が停止し、カラチの病院に搬送された。心臓疾患に関連した合併症と診断されて集中治療室(ICU)で治療を受けており、容体は安定しているという。
ムシャラフ氏は陸軍参謀長だった1999年に無血クーデターで政権を奪取、その後大統領に就任した。
だが非常事態宣言が憲法違反に問われるなど弾劾(だんがい)圧力が高まったことを受けて2008年に辞任し、09年からは英国で事実上の亡命生活を送った。だが4年後には国政選挙への出馬を目指して帰国している。
またムシャラフ氏は06年に起きた少数民族指導者の殺害の罪に問われていたが、パキスタンの反テロ裁判所は今年1月、元大統領に無罪の判決を下した。