キューバ、誤送の米ミサイルを返還 米国務省が協力を評価
消息筋によると、米政府は過去1年以上かけキューバ政府と返還交渉を続けてきた。ただ、国交正常化交渉の進展が重視されたため、返還の合意が遅れていた。両国の国交回復交渉は2014年12月に発表されていた。
キューバに誤送されたミサイルは当初、スペインの首都マドリードからドイツ・フランクフルト経由で米フロリダ州へ運ばれる予定だったが、運送業者の手違いでパリ経由でハバナへ輸送されていた。
間違いに気付いた運送業者が米政府に連絡。紛失の荷物を回収するのは本来、運送業者の責務だったが、誤送先がキューバだったため米政府の助力を要請していた。
当初、対戦車兵器として開発されたミサイル「ヘルファイア」はヘリコプター搭載が多い。その後、改善が加えられ、現在は対テロ作戦で出動する無人機にも装備されている。