オバマ大統領、中国を牽制 米でASEAN首脳会議

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オバマ大統領、中国を牽制

(CNN) オバマ米大統領は16日、米カリフォルニア州で開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)との首脳会議で、中国が南シナ海で行っている滑走路や港湾の建設に間接的に言及し、アジアの海での「埋め立てや建設の着工および軍事化の中止」を求めると述べて中国を牽制(けんせい)した。

米国の対応については「国際法の許すところはどこでも、飛行や航行、運航を続ける」と語り、「我々の同盟国が同じことをする権利を支持する」と強調した。

首脳会議は2日間の日程で、初めて米本土で開かれた。米国とASEAN諸国との関係を強化し、影響力を強める中国に対抗する狙い。オバマ大統領の外交政策の柱であるアジア太平洋重視の姿勢を固める意味もある。

オバマ大統領は、ASEAN加盟10カ国の首脳との間で「国際秩序への貢献を確認した」と述べ、「大国も小国も含めてすべての国の権利が尊重される」と指摘。「いかなる争いも平和的に解決されなければならない」と訴えた。

ただ、アジア太平洋に重点を移したいオバマ政権の意向は、中東の混乱によって足を取られている。16日の記者会見では記者団から、シリア問題でオバマ大統領はロシアのプーチン大統領に「出し抜かれた」のではないかという質問や、リビアに進出を広げている過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の掃討にも乗り出すのかといった質問が相次いだ。

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