NZ地震から5年、クライストチャーチの目覚ましい復興
(CNN) 2011年2月にニュージーランド南島のクライストチャーチを襲った大地震から、22日で5年がたった。
2011年の地震はマグニチュード(M)6.3。震源が浅かったことから、クライストチャーチ市内と周辺の一帯で壊滅的な被害が出た。だがニュージーランド史上最大といわれる265億米ドル(約3兆円)の復興プロジェクトに後押しされて、同地はそれからの5年で目覚ましい復興を遂げ、外国からの観光客も増加している。
地震後、被災地ではがれきが除去されて新しい建物が建設される前から至る所に彫刻や壁画などの芸術作品が出現し始め、公園もできた。市中心部はかつてなく美しくなった。
地元自治体によれば、同地の経済は過去5年で31%成長。2015年夏にクライストチャーチ空港に到着した乗客は16%増え、16年2月は20%を超す増加が見込まれる。
海外からの訪問者も2015年は6%増加し、同空港の利用者は2014年の590万人から、15年は640万人に増えた。
市内にあるカフェやレストランなどの飲食店は800店を超え、地震前の店舗数に近付いている。今も毎月のように新しい店が開店しているという。