エボラから回復の看護師、「合併症」でまた入院 英
(CNN) 2年以上前にエボラ出血熱と診断され、治療を受けて回復していた英北部スコットランドの女性看護師、ポーリーン・カファキーさんが、エボラ熱の「合併症」でまた入院した。
入院先のロイヤル・フリー病院(ロンドン)が23日に発表した。具体的な入院時期や後期合併症の内容は明らかにしなかったが、「感染症部門のチームが全国的な指針に従って治療に当たる」と述べた。
カファキーさんは14年12月、西アフリカ・シエラレオネでの活動から帰国した後でエボラ熱の診断を受け、隔離施設のある同病院に入院。一時は重体に陥ったものの回復し、数週間後に退院した。
しかし昨年10月に髄膜炎を起こして再入院。担当医はこれについて「脳内に残っていたエボラ熱ウイルスがわずかながら繁殖を続け、今になって症状を引き起こした」との見方を示した。カファキーさんは再び回復して12月には退院していた。
西アフリカでは14年以降、エボラ熱の流行で1万人以上が死亡した。米疾病対策センター(CDC)は昨年7月、新たに開発されたワクチンに「高い効果」が認められ、エボラ熱の予防に役立つ可能性があると発表していた。