3歳児に終身刑を宣告、当局が人違い認める エジプト
弁護側は、アハメド君の年齢を証明する出生証明書や、被告のうち1人が事件当時エジプト国内にいなかったことを証明する証拠も提出していたという。
専門家は今回の事件について、エジプトの司法制度が機能していないことを物語ると指摘。アハメド君のように脚光を浴びることのない冤罪事件はほかにもあると見る。
ムルシ政権の崩壊後、エジプトの裁判所で大量の被告が有罪を宣告されている事態については国連や人権保護団体も懸念を表明していた。
2014年にはデモ取り締まりの警察官の死亡に関与したとして、1000人以上が死刑判決を言い渡された。その後、ほとんどの被告は終身刑に減刑されている。