ISIS系組織、化学兵器を使用か イラク北部
(CNN) イラク治安当局者がCNNに語ったところによると、同国北部の街タザに12日、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の関連組織が化学物質を含んだロケット弾を撃ち込んだとみられる。
呼吸困難ややけど、脱水などで犠牲者が出た模様だが、その人数は明らかでない。
タザは北部の都市キルクークから南へ約20キロ離れた場所に位置し、住民はイスラム教シーア派の少数民族トルクメン人が多い。
米特殊作戦部隊は先月、ISISで化学兵器にかかわっていた幹部を拘束した。複数の当局者らによると、この幹部が提供した情報に基づき、化学兵器の関連施設に対して米主導の空爆が行なわれている。
だがISISやその関連組織の化学兵器による攻撃は、依然として続いている。キルクーク県の当局者らによると、タザでは数日前にも、化学兵器を使ったとみられる攻撃で100人前後の負傷者が出ていた。この時の写真には目がはれたり、皮膚にやけどを負ったりした人々の姿が写っている。