米大統領、キューバに到着 88年ぶりの訪問
米議会では大統領選に向けた共和党の候補者指名を争うマルコ・ルビオ上院議員やテッド・クルーズ上院議員を中心とするキューバ系議員らが、融和路線は改革に消極的なキューバ政権を利するばかりだと主張。対キューバ経済制裁の解除がオバマ氏在任中に実現する見通しは立っていない。とはいえ、米大統領専用機のハバナ着陸は5年前なら想像もつかない光景だった。
オバマ大統領は訪問に先立つCNNとのインタビューで「今後の歩みには時間がかかる。これはその始まりであって終点ではない」と強調した。
キューバに到着したオバマ氏はまず、ハバナ市内に最近改めて開設された米大使館を視察。22日までの滞在中、ラウル・カストロ国家評議会議長との3度目の直接会談に臨むほか、歓迎式典や公式晩餐会に出席する。国営テレビでの演説や反体制派との面会、旧市街の散策、野球親善試合の観戦なども予定している。