武装勢力が軍兵士28人殺害、停戦発効直前に イエメン
イエメン・サヌア(CNN) 内戦状態にあるイエメンの治安当局者は10日、同国南部アビヤン州アハワル市で9日、武装勢力が主要道路を封鎖してハディ暫定大統領派の軍兵士が乗る車両に発砲し、少なくとも28人の兵士を殺害したと述べた。
同国で国連仲介による停戦が発効する数時間前の襲撃だった。CNNの取材に応じた治安当局者によると、殺害された兵士は頭部が切断されたり、頭部が撃ち抜かれたりしていた。
襲撃への関与を認める声明などは出ていない。同州の面積の7割を押さえる国際テロ組織アルカイダ系の過激派「アンサール・シャリア」は関与を否定する声明を発表した。
停戦は10日から発効した。この後、クウェートでイスラム教スンニ派の暫定大統領派とシーア派の武装組織「フーシ」との間の和平協議が開始される予定。イエメンの内戦は、ハディ氏を支えるサウジアラビアと、フーシ側を後押しするイランの「代理戦争」とも化している。