「パナマ文書」渦中の法律事務所、パナマ本社を捜索
(CNN) パナマ当局は、いわゆる「パナマ文書」流出問題の渦中にある法律事務所モサック・フォンセカのパナマ本社を捜索した。
パナマ検察局は、「同社が違法行為のために使われた可能性があるとする報道に関連して」文書類の捜索を行っていると発表した。
検察の広報によると、米東部時間の午後6時ごろから「目視検査」を開始。捜索は13日まで続く見通しで、「文書を調べて犯罪をうかがわせる内容があるかどうかを見極める」方針だという。
捜索にはパナマ検察局の組織犯罪部門、デジタル科学捜査研究所、司法捜査局および国家警察が加わった。
モサック・フォンセカは、当局の本社捜索に協力すると表明した。ペルーのリマにある同社の事務所も11日にペルー当局の捜索を受けていた。
パナマ文書は計1100万あまりの電子メールや書類、顧客記録などで構成され、史上最大級の文書リーク問題になる可能性もある。この文書の内容から、モサック・フォンセカが世界各国の指導者や有名人によるペーパーカンパニーやオフショア口座の開設を手助けしていた疑いが浮上した。
同社共同創業者のラモン・フォンセカ氏はCNNの取材に対し、同社について公表された情報は誤りだと強調。同社も声明の中で、不正は行っておらず、一連の報道はオフショア金融に対する混乱を生じさせると主張していた。