アルカイダ、アフガンで勢力復活 「大きな脅威」当局者
ブキャナン氏によると、同キャンプには高度な運営の跡がみられ、アルカイダの支部組織「インド亜大陸のアルカイダ」とのつながりも明らかになったという。同組織は従来、アフガンには関与していないとみられていた。同国がかつてのように、国際テロ組織の避難所になっているとの懸念が強まる。
スタネクザイ氏はまた、アルカイダが反政府勢力タリバーンとのつながりを深めていることにも懸念を示した。
タリバーン旧政権は2001年の米同時多発テロ前後、アルカイダの指導者だったオサマ・ビンラディン容疑者をかくまったことで米軍の標的となり、崩壊に追い込まれた。その後アルカイダとは距離を置いていたが、昨年半ばにアフタル・マンスール師が最高指導者となってから再接近の動きを見せている。
米国とアフガン政府はタリバーンとの和平交渉の条件として、国際テロ組織とのつながりを断つよう求めてきた。だが実際には全く逆のことが起きていると、専門家らは指摘する。
タリバーン側は和平交渉に応じる気はないと公言しているものの、米国とアフガンの当局者らは内部の穏健派が交渉を望んでいるはずだと主張する。スタネクザイ氏は「タリバーン指導者の多くは建設的な和平交渉の開始に前向きだ」と語り、軍事作戦でもこの点を配慮するべきだと強調した。