ドナーの犯罪歴や病歴に「虚偽」、3家族が精子バンク提訴
訴状によると、ザイテックスからドナーの徹底審査を行っていると説明され、「ドナー9623」の精子提供を受けることにしたという。経歴書には知能指数160、神経科学の複数の学位保有、健康状態は良好と記載されていて、同社の担当者からも、最高級の精子で需要が高く、なかなか手に入らないと説明されたという。
この精子から、2007年7月19日に男の子が誕生した。
ドナーの身元はザイテックスの規則で開示されないことになっていた。ところが数年後、ザイテックスの手違いで、コリンズさんらがドナーの男性の身元を知ることになる。
自分たちの子どもが受け継いだDNAに興味を持ったコリンズさんらがこの男性の名をグーグルで検索したところ、重罪で有罪を言い渡された過去や大学中退の経歴が判明し、2002年に統合失調症と診断されていたことも分かってショックを受けたという。