米軍、ISIS空爆で民間人に事前警告 イスラエルに倣い
ガーステン氏によれば、女性は我先にと避難しようとする数人の男たちに踏みつけられながらも自力で脱出し、米軍はそれを確認したうえで空爆に踏み切った。ところがその後、女性が建物の中に戻ってしまったという。
その直後に建物は崩壊。「見ていた我々は非常につらかった」とガーステン氏は振り返る。一部始終を記録したビデオも存在するが、民間人が殺害される映像を国防総省が公開することはまずないだろうと当局者は話している。
会計担当の男がその後姿を現した形跡はなく、この男も死亡したと当局者は見ている。
ガーステン氏は会見の中で、金融拠点に対する一連の空爆でISISは現金が不足し、戦闘員の士気も低下していると強調した。シリアやイラクへ入る外国人戦闘員は、1年前は月間1500人を超えていたが、現在では月間200人程度にとどまっているという。
米軍はシリアでのISIS空爆を強化するため、トルコ南部に長距離砲を配備したことも明らかにした。