ベルギー、ヨウ素剤配給地域を大幅拡大へ 原発事故に備え

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ベルギーで原発周辺住民への安全対策が強化される見通しに

ベルギーで原発周辺住民への安全対策が強化される見通しに

(CNN) ベルギー保健省は5月1日までに、国内にある原子力発電所での緊急事態の発生に備えて進めている原発周辺の住民への安定ヨウ素剤の配給の対象区域を拡大する計画を発表した。

これまでは原発から半径20キロ内に住む住民が対象だったが、半径を100キロに拡大する。今回の方針変更は保健省と内務省が実施した他国で発生した核関連事故の影響の調査結果を踏まえた。

配給の対象拡大では、放射能汚染に最も脆弱(ぜいじゃく)とされる子ども、10代層、妊娠中の女性や乳児に授乳している女性保護を重視する。ただ、保健省の報道担当者は供給拡大を全土に広げる計画はないと述べた。高齢層の住民は既に体内に十分なヨウ素を蓄えていることなどを理由に挙げている。

ベルギー内で稼働中の原子炉は現在7基で、電力供給の約半分を賄っている。同国ではこれまで原発に絡む緊急事態が発生したことはない。同国政府当局者は今回の方針変更についてテロへの懸念とは関係がないとも強調した。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「World」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]