イラク南部で連続自爆テロ、11人死亡 ISISが犯行声明
(CNN) イラク南部で1日、車を使った自爆テロが2件相次ぎ、政府系テレビのアルイラキーヤによると少なくとも11人が死亡、13人が負傷した。死傷者の中には複数の子どもが含まれているという。
現場は首都バグダッドから南へ約250キロ離れた都市サマワ。過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」がツイッター上で犯行声明を出した。
声明によると、まず1人目の実行犯がイスラム教シーア派の内務省特殊部隊を狙って、車に仕掛けた爆弾を起爆。現場にシーア派の治安部隊が駆けつけたところで、2人目も車で自爆した。
バグダッドでは4月30日、シーア派指導者サドル師を支持するデモ隊が旧米軍管轄区域「グリーンゾーン」に乱入し、地元メディアによると治安部隊要員2人を含む数人が負傷していた。アバディ首相は1日、治安部隊や議会議員、市民らを攻撃したり、公共施設を破壊したりした者を全て検挙するよう指示を出した。
イラクの政情不安は、ISISに対する掃討作戦にも悪影響を及ぼしている。米国は同国政府への支援姿勢を改めて強調し、ISISへの空爆を続けている。30日には米軍主導の空爆が26回実施された。
国連イラク支援団(UNAMI)の記録によると、先月はテロや武力闘争でイラク人少なくとも741人が死亡、1374人が負傷した。