ブラジル下院議長、捜査妨害で停職に 大統領弾劾の中心人物

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ルセフ大統領の弾劾決議を主導したとされるクーニャ下院議長(中央)

ルセフ大統領の弾劾決議を主導したとされるクーニャ下院議長(中央)

リオデジャネイロ(CNN) ブラジル最高裁は5日、汚職捜査への妨害と他の議員に対する脅迫の容疑でクーニャ下院議長を停職処分とした。下院議長はルセフ大統領の弾劾(だんがい)で大きな役割を果たした人物だ。

クーニャ氏に対しては検察当局から、国営石油会社ペトロブラスによる贈賄事件への捜査を妨害しようとしているとの指摘が出ていた。同氏は収賄と資金洗浄(マネーロンダリング)で正式に起訴されているが、容疑を否認している。

クーニャ氏は自他ともに認めるルセフ大統領のライバル。下院は4月17日に、政府会計の粉飾にかかわった容疑で大統領の弾劾を認める決議を行ったが、そこで主導的な役割を果たしたのがクーニャ氏だった。

上院では来週、ルセフ大統領の弾劾の是非を問う投票が行われる予定で、下院と同様に承認される見通しだ。大統領は裁判に向けて180日間の職務停止となり、その職務は副大統領が代行する。下院議長であるクーニャ氏は、大統領職を継承する順位が2番目に高かった。

大統領とその支持者らは弾劾手続きについて、もっと重大な犯罪で起訴された議員らが報復のために制度を悪用した一種のクーデターだと主張している。

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