イスラム教徒のロンドン市長誕生なるか 英選挙
ロンドン(CNN) 英全土で5日、市長選や地方自治体、スコットランドやウェールズなどの議会選の投票が行われた。ロンドンでは初のイスラム教徒の市長が誕生するかどうかに注目が集まっている。結果は6日に判明する見通し。
ロンドン市長選はバス運転手を父に持つ労働党のサディク・カーン議員(45)と、資産家を父に持つ保守党のザック・ゴールドスミス議員の一騎打ちとなった。
イスラム教徒のカーン氏は弁護士出身でロンドン生まれ。父はパキスタンから移住してバス運転手をしていた。もし当選すれば、欧米の主要都市の中で初めてイスラム教徒の市長が誕生する。
選挙戦では世論調査でカーン氏に引き離されたゴールドスミス氏が、1日の英紙メール・オン・サンデーに寄稿したコラムが物議をかもした。
ゴールドスミス氏はコラムの中で、「我々は本当に、テロリストを友達だと思っている労働党にこの偉大な都市を引き渡すのか」と問いかけ、2005年のテロで破壊されたロンドン名物の2階建てバスの写真を掲載。カーン氏や労働党幹部について、「こうした過激派の見方を何度も正当化してきた」と主張している。
このコラムに対し、反イスラム的であり市民の分断を助長するとして非難の声が高まった。労働党関係者は「ゴールドスミス氏の卑劣な人種政策を打ち負かさなければならない」と訴え、イスラム教徒の保守党議員も批判的なコメントを投稿した。
This is not the @ZacGoldsmith I know.
— Sayeeda Warsi (@SayeedaWarsi) 2016年5月1日
Are we @Conservatives fighting 2 destroy Zac or fighting to win this election? pic.twitter.com/fzYBUDSjMG