北朝鮮、党大会直前 準備に追われる平壌市民を取材
北朝鮮・平壌(CNN) 北朝鮮の朝鮮労働党による第7回党大会は、首都平壌の「4・25文化会館」で6日の午前9時から開かれる。複数の当局者がCNNに明らかにした。
北朝鮮では2カ月以上にわたり労働党大会への準備が進められており、平壌市民の大半は睡眠時間を削って作業に取り組んでいる。金正恩(キムジョンウン)第1書記が「70日間戦争」と銘打ったこの期間、市民は生産性を最大化するため、時には徹夜で準備に当たることもあった。
第7回朝鮮労働党大会は北朝鮮で開かれる最も重要な政治集会だ。前回、1980年に党大会が行われた際は、北朝鮮の建国者である故金日成(キムイルソン)主席が息子の故金正日(キムジョンイル)氏を党のナンバー2の座に引き上げ、後継者としての地位を確立させた。
今回の大会をめぐっては、金正恩(キムジョンウン)第1書記が父親の「先軍政治」のイデオロギーから距離を置き、核開発と経済発展を並行して進める自身の政策を強調するのではないかとの臆測も流れている。
ただ、北朝鮮の当局者は今回の党大会について、指導層と党、人民の「一心団結」を説く故金正日総書記の「革命哲学」を踏襲するものだと強調する。
平壌の凱旋門でガイドとして働く女性は、党大会を前にした70日間、1日も休まずに働いてきたという。ツアーを担当していない時は、近くの金日成競技場で作業員とともに改修工事に従事。「われわれ朝鮮国民は、指導者である金正恩第1書記を父母のような存在と考えている」として金書記への信頼を口にする。