「北朝鮮での735日は長かった」 解放から1年半のケネス・ペ氏
(CNN) 「北朝鮮での735日は長かった」「解放に尽力してくれた多くの人たちに日々感謝している」――北朝鮮で拘束され、2年近く服役した米国人のペ・ジュンホ(米国名ケネス・ペ)氏が2日、2014年の解放後初めて生放送のインタビューに臨んだ。
ペ氏は13年に「敵対行為」で15年の刑を言い渡され、労働教化所に収容された。同氏の拘束期間は朝鮮戦争以来、米国人としては最も長期に及んだ。
2日に出演したCNNの番組で当時の服役生活を振り返り、「午前6時から午後8時まで、野外で石を運んだり石炭を掘ったりして働いた」と語った。
肉体的な苦痛に加え、北朝鮮の当局者から言葉の暴力も受けた。ある検察官からは「だれもお前を覚えていない。すでに米国の人々からも政府からも忘れられている。ここに15年間いるのだから、帰国する前に60歳になる」などと繰り返し言われたという。
しかしペ氏は、いつか解放されるという希望を失わなかった。その希望は14年11月、米高官の訪朝を機に実現した。オバマ米大統領からの親書を受け取った金正恩・北朝鮮第1書記が、同氏の解放を命じたのだ。