ブラジル上院、大統領弾劾の是非問う投票へ
ブラジリア(CNN) ブラジル上院は11日夕、ルセフ大統領への弾劾(だんがい)手続きをめぐる審議を始めた。
投票は12日朝に行われる予定で、賛成が反対を上回れば弾劾裁判が始まることとなる。大統領は180日間の停職となり、8月に開催されるリオデジャネイロ五輪にも大統領として出席することはできない。
地元紙によれば、上院議員81人中50人が弾劾手続きに賛成票を投じる意向を示しているという。
だがルセフ大統領は10日、辞任はせずに戦う考えを表明。「私はすべての力を振り絞り、ありとあらゆる手段を使って戦うつもりだ。私にとって、任期は(満了となる)2018年12月31日まで続くということをはっきり言っておきたい」と述べた。
ルセフ大統領の支持者は各地で弾劾手続きは「クーデター」だと非難するデモを行った。サンパウロで10日に行われたデモでは、支持者たちがタイヤに火をつけ、道路を封鎖した。
また、カリェイロス上院議長は11日朝、「票は投じない」と発言。議長としては中立の立場を選ぶ必要があるとしつつ、弾劾手続きは「危機の源」で賛成できないとの考えを示した。