ブラジル上院、大統領弾劾の是非問う投票へ
カリェイロス氏は「私は一貫してこの手続きが上院に送られてくるのに反対してきた。この弾劾手続きは歴史に非常に深く根ざしており、簡単に結果が出せるようなものではない」と述べた。
ルセフ大統領の弾劾を求める動きは昨年、当時のクーニャ下院議長が起こした。再選のかかった2014年の大統領選挙を前に、国営銀行から資金を借りて国家財政の赤字を穴埋めし、社会福祉政策を行ったのは違法だというのだ。
ルセフ大統領の停職期間中はテメル副大統領が職務を代行する。180日の間に捜査が行われ、11月に弾劾手続きは上院の特別委員会の手に委ねられる。
大統領には20日間にわたって自己弁護の機会が与えられ、特別委の投票を経て上院本会議への投票が行われる。ここで3分の2が弾劾を支持すれば、ルセフ大統領の失職が決まる。
カルドザ司法長官と、下院のマラニョン暫定議長は弾劾手続きを阻止しようとしたがかなわなかった。
カルドザ司法長官は、権力の乱用によって弾劾手続きを操作したとクーニャ前下院議長を非難し、10日に最高裁に弾劾審議の無効を申し立てた。司法長官は訴状の中で、「彼(クーニャ氏)は恥知らずにも、大統領や大統領の率いる政府、党への報復のために行動した。明らかな復讐だった」と述べた。
最高裁は11日、この申し立てを却下した。
#Brazil Senate session begins an hour late - fate of president Dilma Rouseff hangs in the balance pic.twitter.com/xTyWJhxYMa
— Shasta Darlington (@ShastaCNN) 2016年5月11日