消息不明のエジプト機、救難信号出ていた 66人が搭乗
(CNN) フランス・パリからエジプト・カイロに向かっていたエジプト航空804便(エアバスA320型機、乗客乗員66人)が19日、地中海上空で消息を絶った件で、エジプト航空は、飛行機が消息を絶ってから2時間近く経過した現地時間午前4時26分ごろ、同便からの救難信号を受け取ったと明らかにした。
同便は消息を絶つ直前、上空約1万1300メートルを飛行していた。エジプト当局によれば、消息を絶ったのはエジプトの海岸から約280キロメートル離れた地点。
CNNの航空専門家によれば、エアバスA320には、ACARSという装置が搭載されており、火災や危機の不具合などの緊急事態が発生すれば、リアルタイムで情報を発信する。同専門家によれば、エジプト航空はACARSの運用元に連絡をとって情報収集を行っている可能性がある。
エジプト軍などが捜索・救出活動を行っている。ギリシャ当局によれば、804便の捜索・救援活動にギリシャも参加を表明。C130を派遣したほか、救援活動に向けてヘリコプターを待機させているという。
エジプト航空によれば、乗客の内訳は、フランス人が15人、エジプト人が30人、イラク人が2人。そのほか、英国、ベルギー、クウェート、サウジアラビア、チャド、ポルトガル、アルジェリア、カナダ、スーダンから各1人。乗員10人も搭乗している。