残骸違った、不明エジプト機の捜索続く テロの可能性も
しかし同機がギリシャの領空を離れる直前の19日午前2時27分、カイロに管制を引き継ぐために再び連絡を取ろうとしたところ、繰り返し呼びかけても応答がなかった。
同機は2分後にエジプトの領空に入り、40秒後にレーダーから機影が消えた。
ギリシャ国防相によると、同機はエジプトの領空に入った直後、突如針路を左に90度転換し、続いて右に360度旋回。高度を1万5000フィート、そして1万フィートへと連続して急降下させ、レーダーから消えた。
同機は18日午後11時9分にパリのシャルルドゴール空港を発ち、約3時間半でカイロに到着する予定だった。
エジプト航空相によると、乗客の内訳はエジプト人30人、フランス人15人、イラク人2人、英国、ベルギー、クウェート、サウジアラビア、スーダン、チャド、ポルトガル、アルジェリア、カナダ人が各1人。
ギリシャ軍は、同機がレーダーから消えたカルパトス島の南南東130カイリ(約240キロ)の地点を中心に捜索を行っている。米海軍も捜索支援のため哨戒機を派遣。エジプト軍も捜索にかかわり、フランスも偵察機を派遣したことを明らかにした。20日午後には暴風雨も予想され、捜索が難航する恐れもある。
乗客の家族らはカイロとパリの空港に設置された対策センターに集まっている。