ベトナム漁師が語る、中国船による漁船襲撃の実態 南シナ海
ベトナム東部沿岸の小さな島ライソン島にはタンさんのような漁師1000人あまりが暮らし、パラセル諸島で操業している。
地元自治体によれば、中国船に襲撃されたライソン島の漁師は2015年の1年間で200人、漁船は17隻に上るという。
中国外務省は、ベトナムの漁師に対する暴行や同海域からの排除については認識していないとした。
中国は1999年以来、持続可能性を守るという理由で夏の間は南シナ海での漁船の操業を禁止してきた。中国外務省報道官はCNNの取材に対し、「中国には自国の領海を管理する権限がある」と強調する。
一方、ライソン島の当局者はパラセル諸島での操業を続けるよう漁師たちに促していることを明らかにした。漁業は同島の伝統であり、家計を支えるためにも欠かせないと当局者は強調、「航海に出ることによって、この海域がベトナムのものであることを確認している」と話す。