アフガン政府との和平協議「しない」 タリバーン新指導者
(CNN) アフガニスタンの反政府勢力タリバーンの新たな最高指導者に選出されたハイバトゥラ・アクンザダ幹部が配下の司令官や最高意思決定機関「シューラ(評議会)」のメンバーに対し、アフガン政府との和平協議はないと宣言していたことが26日までにわかった。
CNNが仲介者を通じて接触したタリバーン筋が明らかにした。同筋は、アクンザダ幹部の選出は今後のタリバーンが質素な生活、忠誠や敵勢力へのテロ攻撃を重視していた組織の創始者オマール師が率いた時代への回帰を目指すことを意味すると述べた。
前最高指導者だったマンスール幹部は今月21日、アフガンと国境を接するパキスタン南西部で米無人機の空爆で殺害されていた。
タリバーンは過去数カ月間、アフガン政府軍に攻勢を掛け、戦果も得ている。首都カブールでも爆弾テロを多数仕掛けている。
ただ、カブールに居住するタリバーン創設時の元メンバーはCNNの取材に、アクンザダ幹部を知っているとし、教育があり尊敬を集めていると指摘。戦闘経験より聖職者などとしての役目が豊富で、和平交渉の推進ではマンスール幹部より対処しやすい人物と形容している。