子どもへの性犯罪、死刑と「去勢刑」認める インドネシア
(CNN) インドネシアで25日、子どもへの性犯罪に対する最高刑を死刑とする新法が施行された。犯人に「化学的去勢」を行うことも認められる。
きっかけは4月、スマトラ島で14歳の少女が集団暴行されて殺害された事件だ。犯人グループ(未成年)は禁錮10年の刑に処せられた。
インドネシアのジョコ大統領は声明で「子どもへの性的暴力は極悪非道な犯罪だ」「今回の法律が犯罪者への抑止効果を持つこと、そして子どもに対する性犯罪を防止できることを期待する」と述べた。
化学的去勢とは、薬物を投与して性的衝動や性行動を抑制することを指す。すでに韓国やポーランド、チェコのほか、米国やオーストラリアの一部の州で刑罰として法制化されている。
また、刑期を終えて出所した後も足首に追跡用の発信器をつけさせる措置が可能になった。
ジョコ大統領は具体的な数字は挙げなかったものの、子どもに対する性暴力の急増に言及。これに対処することが新法の目的だと説明した。