ナイジェリア、大気汚染が深刻化 世界ワースト20に4都市
(CNN) アフリカ西部の大国ナイジェリアで近年、大気や水質などの環境汚染が深刻化している。世界保健機関(WHO)がこのほど発表した世界の大気汚染に関する統計では、ナイジェリア南部のオニチャが世界最悪と判定されたのをはじめ、同国から計4都市がワースト20に入った。
オニチャでは、大気汚染の指標となる微小粒子状物質(PM)のPM10の濃度がWHOによる基準値の30倍を記録した。
ナイジェリアではこのほか、北部の交通拠点カドゥナがワースト5位、南部にある商業都市のアバとウムアヒアがそれぞれ6位と16位に位置している。
世界銀行が昨年出した報告によると、ナイジェリアではWHOの基準値を超えた大気汚染にさらされている住民が人口の94%を占める。アフリカ・サハラ砂漠以南の地域全体の平均は72%だ。ナイジェリアが大気汚染でこうむる経済的な損失は、国民総所得の約1%に上っているという。