ファルージャ奪還作戦、ISISの抵抗で激戦に
イラク軍のマリキ大将は30日、国防省が公開したビデオを通し、軍がファルージャを包囲したと発表。軍部隊はイラク空軍と有志連合の上空援護を受け、同市中心部へ攻め込む段階に入ると宣言していた。
これにともない、市民が戦闘に巻き込まれる危険性も増大している。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の報道官によると、市中心部ではISISが数百世帯の住民を「人間の盾」にしているとの情報もある。UNHCRにはまた、激しい砲撃で住民が死亡したという報告も入っている。
UNHCRによると、奪還作戦が始まってからの1週間で600世帯余り、約3700人の住民が退避したものの、市内に残る推定5万人が危険にさらされている模様だ。
イラクではファルージャと北部モスルの2都市が依然としてISISの支配下にある。