ローマに初の女性市長、新興政党から出馬の37歳

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(CNN) イタリアの首都ローマ市長選の決選投票で20日、新興政党から出馬した女性候補ビルジニア・ラッジ氏(37)が地滑り的勝利を収めた。約2800年の歴史上、初の女性市長が誕生する。

弁護士のラッジ氏は新興政党「5つ星運動(M5S)」から出馬。ANSA通信によると、決選投票で中道左派の候補と争い、67.2%の得票率で勝利した。

来月で38歳になるラッジ氏は、ローマ史上最年少の市長でもある。M5Sのブログで「ついにローマに女性市長が誕生する」と勝利を宣言。同時に「機会均等はまだ幻想」とも指摘し、今回の勝利を「私たちがこの国に根底からの変化をもたらしつつあることを示す最初の兆候」と位置付けた。

選挙戦ではローマのインフラ整備や腐敗撲滅を掲げ、渋滞解消のための自転車専用レーン増設などを呼びかけた。これに対して反対勢力はラッジ氏の政治経験の少なさを問題にしていた。

M5Sはコメディアンのベッペ・グリッロ氏が2009年に創設。今回の選挙では候補者を擁立した20の自治体のうち19自治体で勝利した。これまでは反既成政党とみなされていたが、グリッロ氏はANSAの取材に対して「我々の番が回ってきた」と政権への意欲を見せている。

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