教会は「同性愛者に謝罪すべき」、ローマ法王が見解
欧州連合(EU)からの離脱を選択した英国の国民投票については、「私の考えでは連合は常に衝突よりも優れている。だが違った形態の連合や兄弟関係も存在する。ここEUにおいては敵対関係よりも兄弟関係の方が良く、壁よりも橋の方がいい」と強調した。
その上で、「EUがその根源の強さを取り戻すために取るべき措置は、創造性と健全な『分離』の措置だ。つまりEU加盟国の独立性を高め、自由度を高めること、雇用や経済において創造的であるために別の形態の連合について考えることだ」と指摘。
「手に負えない連合には機能していない部分がある。しかし何もかも捨ててしまうのではなく、活性化させ、再生させることを試みよう。創造性と繁殖力が現在のEUのキーワードだ」と訴えた。
アルメニア人の迫害についてフランシスコ法王が「ジェノサイド(集団殺害)」と言及し、トルコが反発している問題については、トルコにも「抗議する権利」はあるとしながらも、自身はアルゼンチンにいた当時からジェノサイドという用語を使い、昨年もヨハネパウロ2世の発言を引用して使ったと述べ、今回この用語を使わなければ大きな違和感を与えていただろうと指摘した。