仲裁裁判所、「中国の主権認めず」 南シナ海問題で

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仲裁裁の判断を受け、南シナ海の領有権問題が一段と緊迫する可能性も

仲裁裁の判断を受け、南シナ海の領有権問題が一段と緊迫する可能性も

南シナ海ではマレーシアやベトナム、インドネシアなども中国と対立している。仲裁裁の判断はフィリピン側の決定的な勝訴とみなされるが、中国の反応によっては緊張がさらに高まる恐れもある。米国は全ての関係国などに対し、挑発的な声明や行動を避けるよう呼び掛けた。

中国の隣国である日本は声明で、当事国が今回の判断に従うことが南シナ海問題の平和的解決につながるよう強く期待すると述べた。

中国の崔天凱駐米大使はワシントン市内での会議で、仲裁裁自体に疑問を投げ掛け、南シナ海での米軍の活動を批判した。米国は領有権について中立的立場を自認する一方で、中国に人工島造成を中止するよう要求。国際法と航行の自由を根拠に、南シナ海に軍艦や航空機を送り込んできた。

米国務省のカービー報道官は、中国が南シナ海の非軍事化を約束するべきだと主張し、「中国は自ら主張する通り、本当に責任ある世界的大国なのかどうか、世界が注視している」と語った。

仲裁裁の判断は法的拘束力を持つとされるが、履行を強制する仕組みは定められていない。

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