サファリパークの女性客2人、トラに襲われ死傷 中国
(CNN) 中国・北京近郊のサファリパークで、車から降りた女性客が相次いでトラに襲われ、1人が死亡、もう1人が負傷した。国営新華社通信が25日に伝えた。
女性客は23日、北京近郊のサファリパーク「八達嶺野生動物世界」でアムールトラに襲われた。同パークではトラなどが放し飼いにされ、来園者は車の中から動物たちを観察できる。
CNNは中国国営テレビ局CCTVを通じ、現場をとらえた防犯カメラの映像を入手した。
映像には、女性が乗用車の助手席から降りて運転席の方に歩き、運転席の男性がドアを開けたところで、女性が後ろからトラに襲いかかられ、引きずられていく様子が映っている。
運転席の男性と、後部座席にいたもう1人の女性が助けに飛び出し、ジープ1台も現場に向かった。
新華社通信によれば、死亡したのは2人目の女性で、最初に襲われた女性を助けようとしていたところを別のトラに襲われたという。最初の女性も負傷した。
パーク内の各所には、車外へ出ないよう注意を呼びかける標識があった。同パークは一時的に閉鎖され、捜査が行われている。
北京観光局のウェブサイトによれば、同パークはヒグマやマレーグマ、ヒョウ、オオカミなどの野生動物1万頭あまりが放し飼いにされている。