タイ各地で爆発、24時間で11回 4人死亡
バンコク(CNN) タイ国内の観光地など5カ所で、11日から12日にかけて11度の爆発が起き、当局によると少なくとも4人が死亡、約34人が負傷した。同国警察は、現時点で国際的なテロ活動との関連を示す証拠は見つかっていないとしている。
犯行声明は出ておらず、それぞれの爆発に何らかのつながりがあるかどうかも明らかではない。
警察幹部は12日の記者会見で、一連の爆発について「従来のテロ行為とは異なる」との認識を表明。首都バンコク中心部で昨年起きた爆弾テロとも関連性は見られないと述べた。観光名所となっているバンコクの「エラワン廟(びょう)」で昨年8月に発生した爆発では、外国人を含む20人が死亡した。
今回、最初の爆発は11日午後3時ごろ、南部のトラン県で発生。男性1人が死亡し、6人が負傷した。その後中部のリゾート地ホアヒンで同10時15分、バーの近くに置かれた爆弾が爆発。同11時には別の場所でも爆発があった。バーの前で食品の屋台を営業していた女性が死亡したほか、少なくとも21人が負傷。負傷者の多くは外国人の観光客だった。
12日朝にはホアヒンのほか南部のスラタニ、プーケットが2度ずつの爆発に見舞われた。まず午前8時1分と同30分、スラタニの200メートルほど離れた2つの地点で爆発が起き、女性1人が死亡。4人が負傷した。