ISIS、民間人を「人間の盾」か シリア北部から敗走
(CNN) シリア北部マンビジュをめぐって、シリアの少数民族クルド人とアラブ人の合同部隊「シリア民主軍」(SDF)が過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」から同市を奪還したと宣言するなか、ISISが住民「人間の盾」として利用している可能性があることが分かった。
国防総省によると、ISISが住民を「人間の盾」に使っているという情報が入ったが、真偽は確認できていない。一部報道によれば、車両で逃走する集団が空爆を避けるため、住民らを同行させているとの情報もある。
在英NGO「シリア人権監視団」によると、マンビジュでの戦闘により、5月31日以降、民間人や戦闘員ら1744人の死亡が報告されている。
マンビジュは、ISISが首都と称する都市ラッカと隣国トルコをつなぐ補給ルート上に位置する。米国防総省の報道官によると、ISISは同市を拠点に外国人戦闘員を募って受け入れたり、メンバーを外へ送り出したりしていた。