北朝鮮、亡命した公使を「犯罪者」と非難
ソウル(CNN) 北朝鮮のテ・ヨンホ駐英公使が韓国へ亡命した問題で、北朝鮮の朝鮮中央通信は20日、テ氏は機密漏えいや国家資金の横領、性犯罪で捜査対象となっていた「犯罪者」だと伝えた。
韓国統一省は17日、テ氏が妻子とともに韓国へ亡命したと発表していた。北朝鮮外交官で史上最高位級の亡命とされる。
北朝鮮は、英国がテ氏を韓国へ引き渡し、南北間の対立をあおったとも非難している。
米国の脱北者支援団体「リバティー・イン・ノースコリア」の調査部門責任者、ソキール・パク氏は、テ氏の亡命について「異例の事態」との見方を示し、北朝鮮から報復の脅しを招く恐れがあると指摘した。
「北朝鮮に残っているテ氏の兄弟姉妹やいとこたちなど親戚一同が少なくとも疑いの目で見られ、監視を強化されるだろう」と、テ氏は話す。同氏によれば、テ氏は名門一族の出身で、父親は軍の高級幹部。英国には妻子全員を連れて着任していた。