北朝鮮の核攻撃、早期警戒は困難に 米当局者
ワシントン(CNN) 北朝鮮が相次ぐ実験で兵器開発を進展させ、米国や同盟国が核攻撃された場合の早期警戒が極めて困難になりつつあるとして、米政府が警戒を強めている。
米情報機関の動向に詳しい当局者は、北朝鮮が連続して中長距離ミサイル実験や核実験を実施していることを挙げ、北朝鮮の脅威は今や、「理論」ではなく「現実」のものになったとの見方を示した。
北朝鮮は実験が失敗したと国際社会に見なされることを気にかけなくなり、攻撃に必要な部品の実験を公然と積極的に繰り返すようになっているという。
結果として北朝鮮は、米国と同盟国を核兵器の危険にさらすことができる状態になったと当局者は指摘する。
元軍人の軍事評論家マーク・ハートリング氏は、「これほど多くの実験を繰り返せば、いずれうまくいくようになる」「彼らが大成功と位置付けられる実験ができ次第、状況は一変し、他の主権国家や米国の一部も脅かされかねない状況になる」と分析する。