米韓合同軍事演習始まる、北朝鮮が核の脅し
ワシントン(CNN) 米韓定例の合同軍事演習が22日から始まった。反発を強める北朝鮮は、核によって報復すると威嚇している。
北朝鮮国営メディアは軍報道官の話として、米韓が軍事演習中に攻撃の兆候をわずかでも見せれば、「コリア方式の先制核攻撃を通じて挑発の拠点を灰の山にする」と威嚇。「演習にかかわる敵の全攻撃集団に対して先制報復を加える用意がある」とした。
在韓米軍によると、米軍からは韓国駐留米兵を中心に2万5000人が演習に参加する。目的は「同盟態勢の強化、地域防衛、朝鮮半島の安定維持」にある。
韓国の朴槿恵(パククネ)大統領は北朝鮮の脅しに対し、「北朝鮮は常に恐怖政治によって人民を抑圧してきた」と述べ、韓国は北朝鮮のあらゆる挑発の可能性に備えると強調した。
北朝鮮が核やミサイル開発を進展させる中で国際社会は懸念を強めている。朴大統領は、「北朝鮮の核およびミサイルは直接的かつ現実的な脅威だ」と指摘した。
国防総省のクック報道官は22日、記者団に対して「状況を注意深く見守っている」と説明。国務省のトナー報道官は北朝鮮の挑発について「常に懸念はある。だが我々の前進の妨げにはならないと考える」と語った。